GuiltCrown
「僕の名前はオリハル、オリハル・ウィテッドって言うんだ。こっちはコン」
「僕、コン・フリークス。ゆあーねーむ?」
金糸の少年、コンが片言の英語を言い、レシルを見た。
レシルは小さく、答える。
「…レシル・ライオット」
「貴方はレシルと言うんですね」
先程も話し掛けてきた、白い帽子の女性が言う。
「私はアーチェ・シェイリーと申します」
「シェイリー…?」
「知ってるの?」
レシルの呟きをオリハルは聞き逃さず問い掛けた。
レシルはその問いに渋々答えた。
「ラーディウスタウン…最高の権力者の家の名だ」
「ご存知でしたか」
「じゃ、じゃあアーチェってお嬢様!?」
「…でもそれならお嬢様の君がここにいるのってまずいんじゃない?」
オリハルが心配げに聴くが、アーチェは首を横に振った。
「確かに、母上には何も言わずに出て来てしまったので…心配するかもしれませんが執事には事情を話して来たので…」
アーチェが僅かに笑った。
レシルが最後の1人に目を向ける。
「レビテアよ!レビテア・スノープティング!」
未だに怒っているのか、レビテアはレシルと顔をあわせない。
そんな空気をオリハルが破る。
「それじゃレシル。ゲームの説明をするよ」
オリハルはレシル以外も確認するように聞いた。
「このゲームは知っての通り、ターゲットである1人の人間を捜すゲームだ。捜すターゲットはメールで知らされる、僕らは5人全員で行動しなくちゃいけない……まぁ説明の通りなんだけどね」
オリハルは苦笑しながら言った。