GuiltCrown

その時、携帯に着信がかかった。
レビテアの携帯だ。


「メールか…」
「ちょっと待ちなさい……」


メールにかかれていたものをレビテアが読む。




「…ターゲット名、シュガー・ルナティス。会場は…セ…セ………何?」
「えっ!?えぇーと…」


レビテアが助けを求める視線を送るがオリハルも読めないのか目をそらす。

その時離れで見ていたレシルが軽く言った。



「セントパールシップ、だろ」



アーチェがメールを確認し、あっている事を伝えるとオリハルがレシルに飛び付いた。



「レシル様ぁぁぁっ!!」

「っ!?く、くっつくなっ!」



レシルはオリハルに威嚇するが、あまり効いていない。

その時レシルが呟く。




「……ん?シップ………?」


レシルの顔が青ざめる。


「……オリハル」
「ん?どしたのレシル」


オリハルののんきな言葉と裏腹に暗い声のレシル。



「俺、船は………」
「あら?天才君の弱点は船、ね」


レビテアが嘲笑う様に言った。


「動かないから大丈夫じゃないの?」


オリハルが言うがレシルは首を横に振った。



「いや…船…ていうか…水がダメなんだ」








あの悪夢を思い出すから。


嫌なぐらい耳に染み付いてしまった、あの水音………
考えるだけで寒気がする。





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