シンデレラの毒林檎。
王子様の秘密
あれから一週間…
私はあの日の星塚の顔が
頭から離れないでいた。
なんなの?このモヤモヤする気持ち…
初めての感情にもどかしさを覚える。
「おーい、あーまーしーろー?」
「あっ!な、なんだ?!」
声の主は草柳君。
「なんだーって、さっきからずっと
読んでたんだけどー」
「わ、悪い!」
「別にいいよ!
昼休みだし学食いこーぜ!」
ニカッとわらう草柳君。
八重歯がちらりと見える。
くぅうぅう!!癒されるっ!
天使だよ!ほんとに!
私が席を立った。
そのとき肩を軽く叩かれた。
振り向くと、星塚の友達の黒崎。