スイートペットライフ
私は当時担当していた先生が独立開業するというので、関与先の資料の整理に追われていた。

本来ならば、各先生に割り振られるはずだったが、ちょうど諏訪君が入所してきたことアルバイトであるがお父さんの事務所での経験をかわれてその先生の業務をそのまま引き継いだ。

よって私もアシスタントとしてそのまま引き継がれたのだ。

諏訪君が

「君が青木さん?アシスタントよろしくお願いします」

と白い歯を見せて私に挨拶したとき、まわりの女子の殺気立った視線で10回は死ねると思った。

佐和子先輩に泣きつくと

「わはは、こればっかりはどうしようもないね~」

なんて頭を撫でて慰めてくれて、休憩室で缶コーヒーをおごってくれた。

< 10 / 249 >

この作品をシェア

pagetop