スイートペットライフ
一緒に食べる佐和子先輩の分のお茶もマグカップに入れて、会議室へ。
「お茶ありがとう。お先~」
先にお弁当を食べていた佐和子先輩が私に声をかける。
いそいそとバッグからお弁当箱を取り出すと、佐和子先輩の視線が珍しいものでもみるように私とお弁当箱を行き来した。
「美空が弁当なんてめずらしいね」
「そうですか、たまにはいいかなと思って」
これじゃ自分で作ったみたいだが、大倉さんのお手製弁当だ。私の大好きな出し巻き卵を入れたとわざわざLINEで報告してくれた。
楽しみだな~出し巻きー!
そう思いながら、お弁当を開けた私は中身を確認してすぐに閉めた。
見間違いかな……。だよね見間違い……。
二段になったお弁当箱。一段目のおかずはウィンナーがタコさんになっていたり、サツマイモの甘露煮が綺麗に飾り切りされていて、手が込んでいておいしそうだ。約束の出し巻きも入っている。
しかし、問題はご飯のほうだ。
見間違いであってほしい。そう思って、もう一度こっそり蓋を開けてみると、おいしそうなそぼろご飯があった。
しかしその上には“桜でんぷ”で綺麗なハートが描かれている。それだけならよかった、よかったのに……。
「お茶ありがとう。お先~」
先にお弁当を食べていた佐和子先輩が私に声をかける。
いそいそとバッグからお弁当箱を取り出すと、佐和子先輩の視線が珍しいものでもみるように私とお弁当箱を行き来した。
「美空が弁当なんてめずらしいね」
「そうですか、たまにはいいかなと思って」
これじゃ自分で作ったみたいだが、大倉さんのお手製弁当だ。私の大好きな出し巻き卵を入れたとわざわざLINEで報告してくれた。
楽しみだな~出し巻きー!
そう思いながら、お弁当を開けた私は中身を確認してすぐに閉めた。
見間違いかな……。だよね見間違い……。
二段になったお弁当箱。一段目のおかずはウィンナーがタコさんになっていたり、サツマイモの甘露煮が綺麗に飾り切りされていて、手が込んでいておいしそうだ。約束の出し巻きも入っている。
しかし、問題はご飯のほうだ。
見間違いであってほしい。そう思って、もう一度こっそり蓋を開けてみると、おいしそうなそぼろご飯があった。
しかしその上には“桜でんぷ”で綺麗なハートが描かれている。それだけならよかった、よかったのに……。