スイートペットライフ
***
「――お疲れ様です」
フロアから次々と人がいなくなる。
私は今日中に仕上げなければいけない仕事が残っていたので残業していた。
「青木」
「ぎゃ!」
集中してパソコンを入力しているときに急に声をかけられて変な声が出た。
「ごめん、驚かせて」
振り返ると、そこには諏訪君がいた。
「もういきなりでびっくりした!でもどうしたの?直帰じゃなかったの?」
たしか外出用のホワイトボードには直帰と書いてあったはずだ。
「ん、お前に用があって帰って来た」
「私に?」
きょとんとしている私を見て、諏訪君は佐和子先輩の椅子に腰かけた。
「おまえ、三橋興産の課長から言い寄られてるってホント?」
いきなりズバッと訊かれた。
「言い寄られてるっていうか……」
煮え切らない私に諏訪君が言う。
「佐和子先輩から聞いたんだ。今日は三回も電話がかかってきたって」
真剣に私を見ながら諏訪君は話す。
心配させて申し訳ないな。
「うん。確かに電話はかかってきてるけど今のところ佐和子先輩が代りに対応してくれてるから」
「――お疲れ様です」
フロアから次々と人がいなくなる。
私は今日中に仕上げなければいけない仕事が残っていたので残業していた。
「青木」
「ぎゃ!」
集中してパソコンを入力しているときに急に声をかけられて変な声が出た。
「ごめん、驚かせて」
振り返ると、そこには諏訪君がいた。
「もういきなりでびっくりした!でもどうしたの?直帰じゃなかったの?」
たしか外出用のホワイトボードには直帰と書いてあったはずだ。
「ん、お前に用があって帰って来た」
「私に?」
きょとんとしている私を見て、諏訪君は佐和子先輩の椅子に腰かけた。
「おまえ、三橋興産の課長から言い寄られてるってホント?」
いきなりズバッと訊かれた。
「言い寄られてるっていうか……」
煮え切らない私に諏訪君が言う。
「佐和子先輩から聞いたんだ。今日は三回も電話がかかってきたって」
真剣に私を見ながら諏訪君は話す。
心配させて申し訳ないな。
「うん。確かに電話はかかってきてるけど今のところ佐和子先輩が代りに対応してくれてるから」