スイートペットライフ
***

「う、うう……。ミィ。痛いよ」

そう言いながら、下半身丸だしのままで私に抱きついてこようとする。

大倉さんの両肩を押して目をつむったまま距離をとった。

「ミィ、手当してよ。痛くて死んじゃう」

私の抵抗どこ吹く風でまだまだ迫ってこようとする大倉さん。

「分かりました!手当します。だから服ちゃんと着てください!!」

***

何とか大倉さんに服を着てもらって、ソファで手当てをする。

冷たいタオルで冷やしているぶたれた左頬はばっちり手形がついていた。

これ明日までに消えるんだろうか?

「引っかかれたところ、消毒しておきますね」

そう言って脱脂綿に消毒液を含ませて、ピンセットで大倉さんの頬にあてる。

「っ…痛い!」

「ちょっとぐらい我慢してください」

わざと強めに脱脂綿を押しあてた。

私の迷惑を考えればこれぐらいいいよね。

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