スイートペットライフ
「女だけじゃない、男だってイケるよ!」

超絶スマイルで胸を張って言う。

そのセリフを聞いてがっくりと肩を落とす私。

「もしかして、ミィやきもち妬いてる?」

「妬いてないです!」

即答するも相手は気にも留めていない。

「そっか、やきもちなんてミィが妬く必要ないんだよ。ミィは特別なんだから」

「特別?」

「そう、特別。僕たちの関係を恋愛なんて“不確か”で“はなかいもの”と一緒にしてほしくない」

視線を床に落としてさみしそうに言う大倉さん。いつもとの態度の違いに驚く。

「何かあったんですか?」

そう聞いた質問をさらりと受け流されて、頭を撫でられた。

「手当ありがとう。じゃあ、今度は僕がお風呂でミィをトリミングしてあげよう!」

元気よく立ちあがった大倉さんに即答した。

「結構です!」

< 117 / 249 >

この作品をシェア

pagetop