スイートペットライフ
13. ペットの恋愛事情
諏訪君と駅まで一緒に歩いて、別々の電車に乗り込む。
私はどこかふわふわとした上の空で、いつもは堅い電車のシートも今日は高級クッションがきいているのかと思うほどのふわふわ具合だった。
そしてふわふわのまま、コンシェルジュのおじさんに「ただいま」の挨拶をした。
あの“オミ君丸裸事件”以来、私は帰宅時のコンシェルジュのおじさんの顔色をきちんとチェックするようになった。
あの時だって必死で止めてくれていたんだ。おじさんは……。気がつかなくてごめんね。おじさん。
おじさんを見ると、今日は普通に帰宅しても大丈夫だと判断できた。
エレベーターに乗り、どこか浮ついているのに、全身倦怠感につつまれていて、今日はこれ以上、何も考えずに、お風呂に入って眠りたいな。
玄関を開けてぼーっとしながらリビングに向かう。
「おかえり、ミィ!あのね、今日はね急にラザニアが食べたくなってね……」
大倉さんが嬉々として話しかけてくる。
今彼の背後にしっぽが見えた気がした。彼のほうがよっぽどペット体質だと私は思う。
私はどこかふわふわとした上の空で、いつもは堅い電車のシートも今日は高級クッションがきいているのかと思うほどのふわふわ具合だった。
そしてふわふわのまま、コンシェルジュのおじさんに「ただいま」の挨拶をした。
あの“オミ君丸裸事件”以来、私は帰宅時のコンシェルジュのおじさんの顔色をきちんとチェックするようになった。
あの時だって必死で止めてくれていたんだ。おじさんは……。気がつかなくてごめんね。おじさん。
おじさんを見ると、今日は普通に帰宅しても大丈夫だと判断できた。
エレベーターに乗り、どこか浮ついているのに、全身倦怠感につつまれていて、今日はこれ以上、何も考えずに、お風呂に入って眠りたいな。
玄関を開けてぼーっとしながらリビングに向かう。
「おかえり、ミィ!あのね、今日はね急にラザニアが食べたくなってね……」
大倉さんが嬉々として話しかけてくる。
今彼の背後にしっぽが見えた気がした。彼のほうがよっぽどペット体質だと私は思う。