スイートペットライフ
「ごめんね。待ったかな?」
事務所の近くのコンビニの前で諏訪君を捕まえた。
「いや、そんなに急いで来なくてもよかったのに」
そう言いながら、ニコリと笑った顔がいつもよりもさわやか二割増しに見えるのは私の彼に対する考え方が少しずつ変わってきたせいだろうか。
諏訪君お勧めの居酒屋さんに移動しようと二人で歩きだしたとたんに背後から声をかけられる。
「諏訪先生?青木さん?」
二人して振り向くとそこには、別のフロアに所属する私よりも一年後輩の照井マミがいた。
「マミこっちが帰り道で、お二人はこれからどこかにでかけるんですか?」
餡子に粉砂糖をまぶしたような甘ったるい声で話かけるてくる。
「ん、ちょっとね」
諏訪君が私との昼の話を思い出したのか、話をうまく濁してくれる。
すると一瞬だが、私に向かって鋭い敵意のこもったまなざしを向けた。しかしそれはすぐに、花のような笑顔にとってかわり諏訪君に向けられた。
「マミも一緒に行きたいです」
少し小首をかしげてそういう彼女は自分の見せ方をきちんと知っているなと感心してしまう。
「ごめん、今日は二人共通の友人も一緒に来るんだ。また今度」
諏訪君ナイス!私が問い詰められていたらすぐに全部ゲロってた……。
「そうなんですか、残念です。次はマミも誘ってくださいね」
そう言った彼女はそれから一度も別れ際まで私に目もくれなかった。
最後に一瞬するどくにらみをきかせて、去って行った。
彼女の敵意丸出しの視線に呆然としていたら「行こう」と隣からやさしく声をかけられてやっと現実に戻ってこられた。
事務所の近くのコンビニの前で諏訪君を捕まえた。
「いや、そんなに急いで来なくてもよかったのに」
そう言いながら、ニコリと笑った顔がいつもよりもさわやか二割増しに見えるのは私の彼に対する考え方が少しずつ変わってきたせいだろうか。
諏訪君お勧めの居酒屋さんに移動しようと二人で歩きだしたとたんに背後から声をかけられる。
「諏訪先生?青木さん?」
二人して振り向くとそこには、別のフロアに所属する私よりも一年後輩の照井マミがいた。
「マミこっちが帰り道で、お二人はこれからどこかにでかけるんですか?」
餡子に粉砂糖をまぶしたような甘ったるい声で話かけるてくる。
「ん、ちょっとね」
諏訪君が私との昼の話を思い出したのか、話をうまく濁してくれる。
すると一瞬だが、私に向かって鋭い敵意のこもったまなざしを向けた。しかしそれはすぐに、花のような笑顔にとってかわり諏訪君に向けられた。
「マミも一緒に行きたいです」
少し小首をかしげてそういう彼女は自分の見せ方をきちんと知っているなと感心してしまう。
「ごめん、今日は二人共通の友人も一緒に来るんだ。また今度」
諏訪君ナイス!私が問い詰められていたらすぐに全部ゲロってた……。
「そうなんですか、残念です。次はマミも誘ってくださいね」
そう言った彼女はそれから一度も別れ際まで私に目もくれなかった。
最後に一瞬するどくにらみをきかせて、去って行った。
彼女の敵意丸出しの視線に呆然としていたら「行こう」と隣からやさしく声をかけられてやっと現実に戻ってこられた。