スイートペットライフ
17. 嵐は忘れたころにやってくる
この一週間とっても長かった気がする。諏訪君とのこと何とか話をしようとランチに誘ってみたりしたけれど、周囲に冷やかされるし、肝心の話をしようとしても諏訪君は「俺が好きなだけだから」と取り合ってくれない。
もう少し時間がかかるのかな……。
疲れた身体で電車に揺られて、やっとマンションの最寄駅まで戻ってきた。
改札を抜けてふと顔を上げるとそこには壁にもたれた大倉さんがいた。
「こんなところで何やっているんですか?」
あまりにも驚いて駆け寄って尋ねる。
「ミィを待っていたんだよ。一緒に帰ろうと思って」
そう言って壁から身体を起こすと、あたかもそれが当たり前だと言うように私の手をギュッと握って、にっこりとほほ笑んだ。
二人でゆっくりとマンションへの道を歩く。そう言えば最近は二人で出かけていなかったからこうやって手を繋ぐことがなかったな。意識したらなんだか恥ずかしくなってきた。
大倉さんと歩くときはゆっくりだ。彼が私の歩幅にあわせてくれているのも理由の一つだろうけど、周りの景色を楽しんだりくだらない会話をしながら歩くから。
高級マンションや住宅が多くあるこの地域は駅前から綺麗な並木道が続く。そこを10月間際になった少し肌寒い中二人ゆっくりと進んでいった。
もう少し時間がかかるのかな……。
疲れた身体で電車に揺られて、やっとマンションの最寄駅まで戻ってきた。
改札を抜けてふと顔を上げるとそこには壁にもたれた大倉さんがいた。
「こんなところで何やっているんですか?」
あまりにも驚いて駆け寄って尋ねる。
「ミィを待っていたんだよ。一緒に帰ろうと思って」
そう言って壁から身体を起こすと、あたかもそれが当たり前だと言うように私の手をギュッと握って、にっこりとほほ笑んだ。
二人でゆっくりとマンションへの道を歩く。そう言えば最近は二人で出かけていなかったからこうやって手を繋ぐことがなかったな。意識したらなんだか恥ずかしくなってきた。
大倉さんと歩くときはゆっくりだ。彼が私の歩幅にあわせてくれているのも理由の一つだろうけど、周りの景色を楽しんだりくだらない会話をしながら歩くから。
高級マンションや住宅が多くあるこの地域は駅前から綺麗な並木道が続く。そこを10月間際になった少し肌寒い中二人ゆっくりと進んでいった。