スイートペットライフ
***
機内ではドリンクのサービスが始まっていて、私はオレンジジュースをもらって一気に飲み干した。
こんな状況になってママを頼るなんて私もまだ親離れができていなかったのだと苦笑する。
いきなり電話をしてそっちに行きたいと言ってもママは「ん~おいで~」とだけ返事をして後で飛行機の時間を知らせるようにだけ言った。
相変わらずだなと思いながらも受け入れてくれたことに安心した。
仁川国際空港まであと一時間弱。私はキャビンアテンダントさんからひざかけを受け取ってそれにくるまり、腫れたままの瞼を閉じた。
人並みに押されながら入国審査を終えて到着ロビーへと足を踏み出す。
さてと、ソウル市内に向かうバスはどっちだろう?案内表示をさがそうとキョロキョロしていると大きな声で「美空~!!」と呼ばれた。
目を向けるとそこには満面の笑みのママがいた。
「ママ!」
思わず叫び駆け寄る。ほんの数ヶ月離れただけなのに懐かしいと思う。
「わざわざ迎えに来てくれたの?」
駆け寄ってそう聞く。そしてふとママの隣にいる男性に気がついた。
「アンニョハセヨ ミソラ」
ニコニコと人の良さそうなその男の人はママと同じぐらいの年齢に見えた。
「サンヒョンがね、美空が来るって言うと迎えに行きたいって」
そう言って見つめあう二人。「娘の前です。やめてください」とは言えず、苦笑いを浮かべて二人をみていた。
そんな私に気がついたサンヒョンが私の荷物を持ってくれて、車へと案内された。
後部座席に乗り込むとサンヒョンはこちらを見てにっこりとほほ笑み車をゆっくりと発進させた。
日本と違って左ハンドル右側通行。それだけでも随分と違和感がある。でも日常から解放された気がする。
機内ではドリンクのサービスが始まっていて、私はオレンジジュースをもらって一気に飲み干した。
こんな状況になってママを頼るなんて私もまだ親離れができていなかったのだと苦笑する。
いきなり電話をしてそっちに行きたいと言ってもママは「ん~おいで~」とだけ返事をして後で飛行機の時間を知らせるようにだけ言った。
相変わらずだなと思いながらも受け入れてくれたことに安心した。
仁川国際空港まであと一時間弱。私はキャビンアテンダントさんからひざかけを受け取ってそれにくるまり、腫れたままの瞼を閉じた。
人並みに押されながら入国審査を終えて到着ロビーへと足を踏み出す。
さてと、ソウル市内に向かうバスはどっちだろう?案内表示をさがそうとキョロキョロしていると大きな声で「美空~!!」と呼ばれた。
目を向けるとそこには満面の笑みのママがいた。
「ママ!」
思わず叫び駆け寄る。ほんの数ヶ月離れただけなのに懐かしいと思う。
「わざわざ迎えに来てくれたの?」
駆け寄ってそう聞く。そしてふとママの隣にいる男性に気がついた。
「アンニョハセヨ ミソラ」
ニコニコと人の良さそうなその男の人はママと同じぐらいの年齢に見えた。
「サンヒョンがね、美空が来るって言うと迎えに行きたいって」
そう言って見つめあう二人。「娘の前です。やめてください」とは言えず、苦笑いを浮かべて二人をみていた。
そんな私に気がついたサンヒョンが私の荷物を持ってくれて、車へと案内された。
後部座席に乗り込むとサンヒョンはこちらを見てにっこりとほほ笑み車をゆっくりと発進させた。
日本と違って左ハンドル右側通行。それだけでも随分と違和感がある。でも日常から解放された気がする。