スイートペットライフ
タクシーでエントランスに乗り付けて急いで受付へ向かい事情を説明して会議室に案内してもらう。
会議室の前でちょうど真田さんに出くわしたので、資料を渡すとやっと緊張がとけた。少し待っているように真田さんに言われた私は窓際に移動して真田さんが戻ってくるのを待っていた。
しばらくぼーっと窓の外を眺めていると会議室の中がなにやら騒がしい。
思わず近付きドアに耳を当てる。
「資料もまともに準備できないなんて一体エバースターはどうなってるんだ?いくら息子だからって甘やかしてたんじゃ経営なんてなりたたないんだぞ!」
はっきりと聞こえた声はエバースターに対する非難だった。
するとドアが開き、中から真田さんが出てくる。
「あの……一体どうしたんですか?」
そういう私に真田さんは問いかける。
「あの資料はミィ様がお作りになられたんですか?」
「はい、そうですけど」
そう答えると、こめかみに手を当てて“はぁ”と溜息をついた。
「持ってくる前に確認はしましたか?あの資料は数字の素人が見てもわかるくらいに違っています」
「……え?そんなことあるはず」
「いや依頼していた内容とかなり違う。パワーポイントの作成で使うからと前もってもらっていた部分だけで今会議を進めているがこれは少し困ったことになってる」
全身から血の気が引く。昨日作成した時は完璧で諏訪君にももちろんOKをもらっている。だから酷い間違いなどあるはずないのに。
会議室の前でちょうど真田さんに出くわしたので、資料を渡すとやっと緊張がとけた。少し待っているように真田さんに言われた私は窓際に移動して真田さんが戻ってくるのを待っていた。
しばらくぼーっと窓の外を眺めていると会議室の中がなにやら騒がしい。
思わず近付きドアに耳を当てる。
「資料もまともに準備できないなんて一体エバースターはどうなってるんだ?いくら息子だからって甘やかしてたんじゃ経営なんてなりたたないんだぞ!」
はっきりと聞こえた声はエバースターに対する非難だった。
するとドアが開き、中から真田さんが出てくる。
「あの……一体どうしたんですか?」
そういう私に真田さんは問いかける。
「あの資料はミィ様がお作りになられたんですか?」
「はい、そうですけど」
そう答えると、こめかみに手を当てて“はぁ”と溜息をついた。
「持ってくる前に確認はしましたか?あの資料は数字の素人が見てもわかるくらいに違っています」
「……え?そんなことあるはず」
「いや依頼していた内容とかなり違う。パワーポイントの作成で使うからと前もってもらっていた部分だけで今会議を進めているがこれは少し困ったことになってる」
全身から血の気が引く。昨日作成した時は完璧で諏訪君にももちろんOKをもらっている。だから酷い間違いなどあるはずないのに。