スイートペットライフ
彼の裸を見るのは初めてじゃない。だけどこうやって面と向かってみるとなると恥ずかしい。でもそれだけじゃない。触れたい……私からも彼に触れたい。

そう思うのと同時に彼の綺麗な鎖骨に思わず指を伸ばしていた。

指を次々と移動させる。サラサラの黒髪、耳、品のいい唇に指を這わす。大倉さんは何も言わず私にされるままだ。

そしてそっと頭をあげて自分から重ねるだけのキスをした。

私の思ってもいない行動に大倉さんは驚いた様子だったけど、すぐに真剣な顔をした。

「もう、僕が相当溜まってるの分かっててそういうことするの?」

「た、溜まってるって……」

ストレートにそういうこと言われても困る。ただキスしたかっただけなのに。

「そんな顔しても、ダメだからね。今日は僕にとことん付き合ってもらうよ」

そう宣言して一気に激しい口づけをされる。

大倉さんの大きな手が私の体を確かめるように撫でて、触れられたところは今まで感じたことないほどの熱を帯びていた。

「はぁ、ここもかわいい」

そう言われて、コンプレックスであるふくらみの足らない胸に手を伸ばされる。

「か、“かわいい”って失礼です」

小さいのは自覚してるのにっ!

「何っているの!?どこもかしこも可愛くておかしくなりそうだよ。責任とってよ!頭からつま先まで全部食べたい」

そういって首筋を下から上にベロリと舐めれた。

「い……やぁん」

自分からこんな艶っぽい声がでるなんて思ってもみなかった。

「いっぱい声聞かせて。かわいい顔も全部見せて」

そう言うと一層情熱的に私の体を翻弄していった。
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