スイートペットライフ
そんなおだやかな朝食が終わった後、大倉さんが封筒を私に差し出す。
「新しい契約書だよ」
「――契約書?」
今さら、そんなもの必要なの?私がその契約内容でどれだけ悩んだか彼には伝わっていないのだろうか。まだ私はペットのままなの?
不満と疑問が胸に渦巻く。
「今度はちゃんと中身確認してよ」
そう言われて確認する様に促される。
「どうしても、契約しないとダメですか?」
「ダメ!絶対!」
かぶせるように言いきられた。
そこまで言われると中身を確認しないわけにはいかない。
ドキドキしながら見た封筒の中身は、書類が一枚。
茶色い印刷がされているそれは
―――婚姻届だった
思わず私は大倉さんを見つめ尋ねる。
「契約期間は?」
すると私の左手を持ち上げて薬指に口づけながら言ってくれた。
「死が二人を別つまで。いや、死が二人を別ってもだよ」
上目づかいで私を見つめてくる。
私は思いもよらないプロポーズに涙があふれ、大倉さんが口付けてくれた左手にポタリと落ちた。
「ミィの涙よりも綺麗な宝石探せるかな~」
そんな風におどける彼に思い切り抱きついた。
「その契約成立です。よろしくお願いします」
そう言うと、大倉さんは私の背中にまわした手に力を込めた。
「もう一度寝室に戻りたい気分だけど、届を出しに行こう。僕仕事は早いんだ」
「知ってます。前回も今回もあっという間に印鑑を押す羽目になりましたから」
二人で見つめあって笑う。
「新しい契約書だよ」
「――契約書?」
今さら、そんなもの必要なの?私がその契約内容でどれだけ悩んだか彼には伝わっていないのだろうか。まだ私はペットのままなの?
不満と疑問が胸に渦巻く。
「今度はちゃんと中身確認してよ」
そう言われて確認する様に促される。
「どうしても、契約しないとダメですか?」
「ダメ!絶対!」
かぶせるように言いきられた。
そこまで言われると中身を確認しないわけにはいかない。
ドキドキしながら見た封筒の中身は、書類が一枚。
茶色い印刷がされているそれは
―――婚姻届だった
思わず私は大倉さんを見つめ尋ねる。
「契約期間は?」
すると私の左手を持ち上げて薬指に口づけながら言ってくれた。
「死が二人を別つまで。いや、死が二人を別ってもだよ」
上目づかいで私を見つめてくる。
私は思いもよらないプロポーズに涙があふれ、大倉さんが口付けてくれた左手にポタリと落ちた。
「ミィの涙よりも綺麗な宝石探せるかな~」
そんな風におどける彼に思い切り抱きついた。
「その契約成立です。よろしくお願いします」
そう言うと、大倉さんは私の背中にまわした手に力を込めた。
「もう一度寝室に戻りたい気分だけど、届を出しに行こう。僕仕事は早いんだ」
「知ってます。前回も今回もあっという間に印鑑を押す羽目になりましたから」
二人で見つめあって笑う。