スイートペットライフ
「あの、もしかして大倉さん今日お休みの日でしたか？」

「ん？」

「あの、ずいぶんくつろいだ感じなので…」

「あぁ、普段スーツばかり来てると肩がこるんだよね。だから普段はこんな感じ？イメージと違う？」

「まぁ、少し」


なんか欲しい回答が返ってこない。

彼が普段どんな格好だろうと私には関係ないのに。


そしていつまでここでくつろいでいるのだろうか？

できれば少しだけでも荷物を解きたい。洋服や、化粧品、すぐに使うものだけでもきちんと片付けておかないと月曜日の朝にあわててしまう。

「あの、契約の書類とかまだなにかありましたか？」

「いや～」

新聞に目を向けたままま答えた。

「あの～だったら、鍵を渡してもらってお仕事終わらせてもらっていいですよ。せっかくの休日私のためにつぶさないでも…」

「大丈夫、ちゃんといつもと同じ休日を過ごしてるから」

新聞から目をあげてにっこり。
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