スイートペットライフ
「はぁ。あのお仕事は何を?エバースターのモデルルームにいたので、不動産関係なんですよね」
「んーそうそう。シャチョーさんだよ」
「しゃ、社長?」
頭の中の引き出しを次から次からまるで空き巣になったかのように開けた。
確かエバースターの決算書類を整理していた時に、
「あぁ!大倉時臣―――!」
私は持っていたフォークの柄を思いっきり机に叩きつけてしまっていた。
「はーい。その大倉時臣でーす」
右手を顔の横で挙手しておどけている目の前にいる人がエバースターの社長…。
「う、そでしょ?」
「んー。免許証見る?」
そう言って引き出しをがさごそと漁っている。
免許証を見ると
【大倉 時臣 昭和五〇年十月九日生まれ】
と言うことは、
「三八歳。特技は料理で趣味はペットを可愛がること」
その趣味全力で却下--―!
三八歳、見えない五・六歳は若く見える。
見えないけど普通三八歳は二四歳の女の子に「オミ君」なんて呼ばせない。
うん絶対。
驚いている私を尻目に
「んーそうそう。シャチョーさんだよ」
「しゃ、社長?」
頭の中の引き出しを次から次からまるで空き巣になったかのように開けた。
確かエバースターの決算書類を整理していた時に、
「あぁ!大倉時臣―――!」
私は持っていたフォークの柄を思いっきり机に叩きつけてしまっていた。
「はーい。その大倉時臣でーす」
右手を顔の横で挙手しておどけている目の前にいる人がエバースターの社長…。
「う、そでしょ?」
「んー。免許証見る?」
そう言って引き出しをがさごそと漁っている。
免許証を見ると
【大倉 時臣 昭和五〇年十月九日生まれ】
と言うことは、
「三八歳。特技は料理で趣味はペットを可愛がること」
その趣味全力で却下--―!
三八歳、見えない五・六歳は若く見える。
見えないけど普通三八歳は二四歳の女の子に「オミ君」なんて呼ばせない。
うん絶対。
驚いている私を尻目に