スイートペットライフ
すべての診察が終えて最後に医師の問診があり診察室に呼ばれた。

そこには短髪に眼鏡の背の高い（おそらく、座っているから正確ではないけど）男性医師が座っていた。

「佐々木、久しぶり」

大倉さんはそう言って、患者用の椅子に私を座らせた。

「よお。忙しいから結果から。特に異常なし。ちょっとやせ過ぎで貧血くらいかな」

「やせ過ぎ！貧血！」

その二語に異常に反応した大倉さんは私の診察データの紙を取り上げて真剣に見つめる。

「しかも貧乳…」

乳の話はしないで！！

「いやー！もう勝手に見ないでください」

「どうしてだよ。飼い主が健康管理できなくてどうする！」

馬鹿！こいつ本当に馬鹿だ！そう思って、腕をばしばしと叩く。

「ん？なにお前妹とかいたっけ？」

呑気に別の資料を見ながら佐々木先生は大倉さんに尋ねた。

「いや！大事なペットなんだ」

真剣な面持ちで、はっきりと言い切った大倉さんを佐々木先生は驚いた顔でみつめた。

「ははっ。お前前から可笑しいと思ってけど、もう想像以上だな。青木さん心療内科にも知り合いいるから、いつでも相談のるよ？」

佐々木先生はがはがはと笑いながら私にそう言った。

もう紹介してもらいたいデス…。

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