スイートペットライフ
「今日も何かするんですか？」

正直一人で寝かせてほしい。それを受け入れてくれるだろうか？

いや無理だな。腕枕の次は膝枕とかいいだしそうだ。無理無理。

どうやったら飼い主の魔の手から逃れられるか考えていると、チャイムがなった。

大倉さんが対応しているディスプレイを覗き見るとそこには真田さんが映し出されていた。

しばらくすると、玄関のチャイムが鳴り、大倉さんが解錠した。

すると真田さんは

「社長今日は出社していただく約束です。昨日無理にお休みされた分の仕事がたんまりありますから」

そう言う真田さんに

「ヤダ！行きたくない！」

そう答えている大倉さん。子供か！

「では、今日も出社されないと言うことですね。分かりました。明日は徹夜で仕事をされるのですね、ミィさんをこの部屋で一人にするんですか？」

「いや、それは無理。ダメ絶対。ミィさみしくて死んじゃうよ」

いやそのぐらいでは死にません。絶対。むしろうれしい。

「う～ん。ミィ。僕ちょっとお仕事なんだ。夕方には絶対帰ってくるからちゃんと待てる？外出するときは必ずコンシェルジュに一言伝えて、それからえーっと…」

まだまだ続きそうだった話を真田さんが遮った。
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