最愛~あなただけが~
「おぉーっ!!
 電気ケトルじゃんっ。
 璃子、サンキュー!」

 翌日のクリスマスイブ。
 2人で食事を終えて帰宅した私の部屋で、私からのクリスマスプレゼントを受け取った佳は喜んでくれた。

 鷹野さんにヒントをもらって選んだプレゼントを、そうとも知らず喜ぶ佳に罪悪感を覚える。


「じゃあ、オレからもクリスマスプレゼント。」

 佳から渡されたペーパーバッグ。

「ありがと・・・」


「開けないの?」

「・・・えっ?
 あ・・・うん。開けるよ?」


 プレゼントの包みを開けると、小さな宝石が2つ埋め込まれたピアスが光っていた。

 私の好きな、ブルートパーズとダイヤ。


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