最愛~あなただけが~
「会社につけていけるように、控えめなの選んだんだ。
 気に入った?」


「うん。ありがとう。
 ・・・嬉しい。」


 そう言った私の頬に佳は軽く口づけをした。

「シャワー、浴びて来いよ。」



 ・・・やっぱり。


 してくつもりなんだ。エッチ。


「・・・じゃあ、お先に。」

 私は、洗面所のドアを閉めて溜め息をつく。




 鷹野さんと出逢う前なら、何の抵抗もなく当たり前に、むしろ喜んで受け入れていた行為が、今は辛い。
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