最愛~あなただけが~
「・・・お着替え中、スミマセン。」

「いいって。
 男の上半身なんて、別に珍しいモンじゃないだろ?
 彼氏いるんだし。」

 鷹野さんは、さらっとそう言った。

 ・・・そんな言い方、しないで。
 佳の身体は見慣れてても、鷹野さんの身体を佳と同じように見れるわけないのに。


「都築さん、耳まで真っ赤じゃん。
 意外とウブ~。」

 鷹野さんが、からかうように笑いながら私の耳たぶに触れた。



 触れられた瞬間、
 
 気持ちが高ぶって涙が頬を伝った。



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