最愛~あなただけが~
 不意に、鷹野さんと目が合った。


『ダイジョウブ?』


 鷹野さんの優しい眼が、そう聞いているように見えた。


 ・・・あ。

 前に居酒屋に行ったとき、私がウナギが苦手だって話したこと、覚えてくれていたんだ。



 しかし。ここは、上司達の顔もある。
 ウナギアレルギーってわけじゃない。

 今日だけは社長や上司達の顔を立てて、一生に一度だと思ってこのウナギ、覚悟を決めて食べようじゃないの!



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