最愛~あなただけが~
「よいお年をー。」
「よいお年を!」


 みんなと挨拶を交わしながら、会社を後にした。


 今年ももう終わりか・・・

 来年は、どんな1年になるのかな。


 年末年始、佳とベッタリ一緒に過ごしたら、この媚熱は冷めてくれる?
 それとも、来年も燻り続けるの・・・?


 そんなことを考えながら見上げた夕方6時の空は、もう暗い。


 吹き抜けていく風は、モコモコのダウンコートを着ていても寒く感じる。




 ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪


 ジーンズのポケットで、携帯が鳴った。
 この着信音は佳からだ。




 
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