最愛~あなただけが~
「マジで旨いよ?」


(ぐ・・・。あんかけ炒飯、好き・・・)


「本当、旨いんだって。
 食べてみたらわかると思うけどなー。」


「・・・もぉ~~~う!!
 あんかけ炒飯、好きなんです!!」

「そーかそーか。で?」

「一言も喋れない事務所が嫌だったのと、お局様と合わなかったのと、不潔な上司を生理的に受け付けられませんでしたッ!
 他も似たような理由ですっ。」

 一気に喋って、はぁ。と、息をついた。

「よく言った。正直者。
 約束どおり、あんかけ炒飯を奢ろう。」

「ヤッター☆」

 私は、照れ隠しでわざと大袈裟に喜んでみせる。
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