最愛~あなただけが~
 目的地の中華料理店は、鷹野さんが言っていたとおり支社のすぐ近くにあった。


「あの旨さ、絶対唸るね。」


 鷹野さんの言葉を、ちょっとだけ、オーバーな。なんて思っていた私。




「~~~~~っ!!」


 出されたあんかけ炒飯をひと口食べて、声にならない唸りを上げる。

「な?唸るだろ?」

「はいっ!
 心から美味しいですっ☆」

 まさに絶品!


 今まで、こんなに美味しいあんかけ炒飯なんて食べたことがない。

「都築さん、本当に旨そうに食べるんだな。」

 鷹野さんが、そう言って笑った。

「だって、本当に美味しいからです!」

 顔を上げた私は、思わずレンゲを落としそうになる。
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