最愛~あなただけが~
「はーーーーっ・・・」


 昼休み、私は大きな溜め息をついて、屋上のベンチで伸びた。

 近くの通りからは、クリスマスソングが聴こえてくる。



 ぽわ・・・っと、頬にぬくもりを感じて顔を上げると、缶ココアがそこにあった。

 その先に、鷹野さん。


「お疲れ。」

 そう言いながら缶ココアを私に手渡すと、鷹野さんは隣に腰を下ろした。


「毎日忙しいだろ?この会社。
 都築さん、ちゃんとメシ食えてる?
 なんか、痩せたみたいだけど。」

 と、心配そうに私を覗き込んだ鷹野さんから白い吐息が漏れる。


 鷹野さんのその優しい眼差しに覗き込まれると、ドキドキしてしまう。
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