最愛～あなただけが～

　鞄から出した書類の束を、音を立ててデスクに置いた鷹野さん。


「都築さん。ごめん。
　この書類と数字照らし合わせながら、会計ソフトの内容、修正してもらえる？」

「はい。わかりました。
　いつまでに終わらせたらいいですか？」

　私は、その書類の束を鷹野さんから受け取りながら聞いた。


「･･･今日中。
　明日、会計事務所に持って行かないといけなくて。
　本当に申し訳ないけど･･･」


　今日中～～～っ！？
　この書類の束、厚み、もの凄いんですけど！！



　どれだけ時間がかかるんだろうと思って、私はゴクリ。と生唾を飲む。


　でも、やらなくちゃ。仕事だもん。


「わかりました。急いで修正します。」

「ありがとう！頼むね。
　オレも明日持っていく書類を作り終わったら修正分のチェック手伝うから。」

　そう言って、鷹野さんもデスクにファイルの山を作った。


　さーてと。
　今日は残業決定だわ。
　頑張るか！