Already too late

逃げる

後5分で、授業が終わる。

これが終わったら、私はまず何をすればいいのかな?

どうしよう・・・・

なんか、美奈に君をとられる感じ・・・

私・・・嫌な女だよね・・・・

嫉妬ばかりして・・・

こんな私を許して下さい。



授業が終了した。

「美奈が・・・」

つい、声に出してしまった。

「えっ美奈?誰?ソノ子、うちのクラスだっけ?」

どうしよう。ここで言った方がいいかな・・・

「あ、うん。私の友達なんだ。同じクラスだよ。」

「へぇ~そうなんだ、喋ってみたいなぁ」

え?今、なんて?

急に、胸が痛くなった。

なんか、どんどん私嫉妬で汚くなってく・・・

そんな時、タイミングよく美奈が来た。

「あっ!!麻未~」

・・・・気分が悪いよ。

「あ、そうそう。貴弘君、この子がさっき話していた美奈だよ。」

「始めまして!!美奈です!!美奈って呼んでください!!」

美奈は、とても羨ましい。

元気で、面白くて・・・・

私とは正反対・・・・

「あ~。美奈ちゃん、よろしく」

にこりと君は笑った。

私には、見せたこと無い笑顔で・・・

もう、限界・・・・

「・・・ごめん。ちょっと用事あるから・・・」

そう言って、また嘘をついてしまった。

あの場にいたら、絶対泣いてしまう。

美奈を、悲しませたくない・・・・


だから、私は逃げた。

逃げれば、楽なんだ。

後で、つらくても・・・


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