片想連鎖 ~伝えたい心~
「何黙ってんの?」
「……てない。」
「は?」
「…コクられて、…ない。」
「…は?何ソレ?じゃあ、何で好きって分かったわけ?」
噛み合わない私との会話に、絵里はそう言った。
その絵里に、昨日の帰りにあった事を話したんだ。
参考書を借りに寄った事、
そこで葉山さんに会った事、
言われる前に逃げ出した事、
全部。
私が、走って逃げて帰って来たところまで話すと、絵里は物凄い勢いで叫んだんだ。
「はぁぁぁっ?!!何ソレ?!マジ最悪!!」
「…だよね。私、何やってんだろ…。」
「は?!あー…いや、最悪っつったのは明奈の事もだけど、まず葉山さんの事だよ。」
『へっ?』と、変な返事になってしまった私に、絵里は一呼吸置いてから、いつもより増す様な弾丸トークを始めたんだ。