片想連鎖 ~伝えたい心~


「ここでボコってもいんだよ?アタシはー。」


「晒し者っぽくて逆にいんじゃね?アハッ!」


「私が…何…を…したって…言うんですか?」


「はぁ?あんたに発言権はありますぇーん!」


そう言いながら、先輩は私の髪をより強く引き上げた。


痛いっっ…!
一体、私が何をしたの?
我慢してればそのうち飽きてくれる?


痛さで涙を浮かべ、そう考えを巡らせていた私に、一人の先輩が言ったんだ。


「あんたごときの女が、翔をたぶらかすとか、すっげームカつく!!」


「私は!!付き合ったりとか…たぶらかしたりとか、…ッッツ!!して…ません!!」


「あんたに聞いてないっつってんの。このまま空き教室来いや。」


『イヤッッ!』と、私がそう叫んで少し引き摺られた時、教室のドアが勢いよく開けられて…


聞き慣れた声だけど…
聞いたことのない低い怒鳴り声が響いたんだ…



「おいっっ!!何やってんだよっっ!!」



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