片想連鎖 ~伝えたい心~
『絵里は、知らなかったから…。』
と美樹は言い、絵里を慰めようとしたが絵里はそれを拒んだ。
「知らなかったから仕方ない?確かにそうかもしんないけど、笑顔で明奈を追い詰めてたって事なんだよ?!全部じゃなくても、話してくれれば良かったんじゃんっ?!」
「………。」
「……て、言えるわけないよね。…んな事。」
絵里は、そう言いながらテーブルに頭を押し付けた…。
その頭を、美樹は撫でながら話し出した。
「…絵里。お願いがあるの。協力して?」
絵里は頭を上げて、美樹に聞き返した。
「それ、…明奈の事で?」
「そうだよ。」
「それなら、モチロンする!!!」
絵里は大きな声でそう言い、美樹の両手を握り締める。
美樹は何かを決意したかの様に、真剣な表情をしながら絵里を見つめ返した…