片想連鎖 ~伝えたい心~
「明奈!今日からは、大丈夫だから!」
「今日からは…?」
「今夜は、絵里と二人で泊まるけど、明日からは私と絵里が交代で泊まるからよ?」
「それも、明奈ママに承諾済みっ!」
「っっ?!」
私は、驚きすぎて言葉を発する事が出来なかった。
美樹と絵里が何を言わんとしているのか、私には見当もつかなかった。
唖然とする私を他所にして、話は進められていったんだ…。
「本当は、別の事で泊まりに来ようと思ったんだけど…。好都合だったね?明奈の安眠は、私達が保守します。」
「み…美樹…。」
「で、”別の事”っつーのは、来月の”文化祭”の事だよ!」
「文化祭…?私の家に泊まりに来るのとは、関係ない様な…。」
「明奈、今日学校休んだじゃん?クラスの催しが”お化け屋敷”に決まったんだよ。ついでに言うと、明奈はオバケ役。あたしが独断で決定しましたー!んでね?何故泊まるのかと言うと、その時使う衣装を自分で作らなきゃいけないからでーす!」
「………。」