片想連鎖 ~伝えたい心~
---- 結婚式当日。
私は朝一で挙式会場のホテルに向かう。
美樹もメイクや支度、事前の打ち合わせで早くに来ていたからだ。
「美樹、おはよう!ブーケはホテル側の担当者に渡してきたよ!」
「ありがとう。明奈もこれから美容院で支度があって大変なのに、無理言ってごめんね?」
「ううん。美樹の為だもん。全っ然、苦じゃないよ?美樹のドレス姿、楽しみにしてるね?」
「ふふっ。ありがとう。私も今からメイクに入るから、後でね?」
「うん!」
私は美樹と別れて、今日着るために用意したフォーマルドレスを持ち、近くの美容院に行った…。
---
-
支度は一時間程度で済み、私が支度している間にナオが迎えに来てくれていた。
ナオも挙式に参列するから、スーツ姿。
その姿を見る機会は滅多になくて、私はいつも以上にドキドキと胸を高鳴らせた…。