片想連鎖 ~伝えたい心~
私達が久し振りに再会したのを喜んで話し込んでいると、式場の扉が開き、私達は他の参列者の後を追うように会場入りした…。
パイプオルガンが音色を奏で始め、美樹が、美樹のお父さんとゆっくり歩いて入って来る。
美樹は純白のドレスを身に纏い、長めのヴェールを引きながら歩いていた…。
私が溜め息混じりに『美樹、綺麗…』と言うと
ナオはクスッと笑って、私の耳元で囁いた…。
「明奈も、きっと綺麗だよ。見せてくれるんでしょ?俺に。」
「…えっ?」
「明奈、言ったよね?…ククッ!」
「何を?」
私がそう聞くと、ナオは至近距離で見つめながら言ったんだ…。