片想連鎖 ~伝えたい心~
重なる唇。
引き寄せられた腰。
撫でられる髪。
その全てに神経が集中して、私は爽しか考えられなくなる…。
何度も角度を変えて繰り返されるキスに、息があがっていた…。
「ほら…。美樹?口を閉じてたらダメだろ?」
「そっ…爽っ。ここ、学校だよ…?」
「ふふっ…。今日だけ特別。だって、学校にいるのに美樹を独占してるんだよ?だから…。」
爽はそう言うと、親指で私の顎を引いて口を開かせ舌を滑り込ませた。
深さを増したキスに、私は立っていられなくなり、爽と一緒にズルズルと床に座り込んだ…。
「あーー、ヤバイ。もうムリ。したい。…けど、我慢だ…。落ち着け、俺。」
爽は切なげにそう言いながら、私の肩に頭を預けるように置いたんだ。