片想連鎖 ~伝えたい心~


--- 昼休み。

眠気MAXだった私は、お弁当を半分も食べないまま蓋を閉じた。

絵里は今朝の話の続きがしたいらしく、
『ねぇねぇ?佐々木はどう?わりと相性がいいんじゃない?』
と言い出した。

美樹は溜め息をつきながら、
『また、その話なの?』
と言ったけど…

私はこれ以上会話を続ける気がなかったから、
『佐々木君は、全然爽やか君じゃないし、そんな目でみれないよー…。』
と言いながら机に突っ伏す。


「ホラ!喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん?!」


「また絵里はぁー…。明奈はナシだって言ってるじゃない。」


「だって、好きになるかもしれないしっ!」


眠い…
そろそろ寝てもいいかな…?


「それは…そうかもしれないけど。それなら尚更、自然に任せた方がいいんじゃない?外野は、あくまで外野だよ?」


「…あの…さぁ?…私、寝ていい?マジ眠い…」


「あぁあっ!明奈っ!寝るなっ!」


「てか…さぁ?…好きには…ならないよ?…私。」


「はっ?何で言い切っちゃうわけ?」


「…私の…気持ちは、…ナオ…の所に…置いてき…た…から…」


そう言い終えた後、私は眠りに落ちていった…

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