片想連鎖 ~伝えたい心~
私と絵里のやり取りを黙って見ていた美樹がオロオロしだして、
『絵里?もういいじゃん?話したくない事だってあるんだから。ね?』
と、絵里を説得しようとしていた。
けれど、絵里は…
『ヤダ。スッキリしない。あたしが。』
と、俺様発言をしながら話を続けた。
「じゃあ、質問変える。」
「まだ続けるのっ?!」
「うん。じゃあ、まずは、どちらかが浮気した?」
「…ううん。私もナオも、そんな事してない。」
『えー。じゃあ、次はねぇー…』
と、絵里は次から次へと質問を重ねていく。
『性格の不一致?』
『デートのドタキャンにキレた?』
『恋敵の嫌がらせに疲れ果てた?』
『隠れオタクで、幻滅した?』
『暴君で大変だった?』
『じゃ、その逆の甘ったれ?』
どの質問に対しても『違うよ。』と言っていたら、最後に絵里が爆弾を落とした…
『身体の相性が悪かった?』