片想連鎖 ~伝えたい心~

「あっ、泊まるなら酒デビューしてみる?」



話をすり替えた男が、レモンチューハイの缶を私に差し出す。

最初は躊躇したけれど、ふとお父さんから言われた言葉を思い出した。


『お前は、この結果が悔しくないのか?!』


それに反発する様に拍車がかかった私は、
チューハイ缶を手に取りグビグビと飲み出したんだ。


「いい飲みっぷり!結構酒に強いのかもね、明奈ちゃんは。」


楽しそうにそう言う男は、表情を妖しい笑いに変えて、続けざまにこう言った…




「…ね?”ナニ”教えてあげようか?」



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