片想連鎖 ~伝えたい心~

この頃の私はナオの夢をよく見るようになっていて、ナオへの気持ちとカイへの気持ちは違うものなんだと再確認していたから、カイと付き合っていると勘違いされても戸惑いもなく、
『友達だよ』
と言うことができたんだと思う。

でも、流石に頻繁に聞かれると、親しくし過ぎなのも問題なのかな?とも思っていた。

そんな私を知ってか知らずか、美樹は彼氏の”川口爽”君を呼ぶようになり、絵里は何故か、男バスの”柴田悠希”君を引き連れて来るようになった。


大概、昼休みや部活帰りにはこの6人セットが常で…



私は安心しきっていて気付かなかったんだ。

私に、

鋭い視線を向けていた人物がいただなんて…


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