誠につもる白雪かな
会津が来ないまま土方達は軍議を始めた。



土「先程島田から連絡があった。木屋町通りを北に向かって宮部が歩いていたらしい。となるとここから下には居ないということだ。」


近「しかし追っ手を巻くためではないのか?」


土「あぁ多分な。俺たちは32人だ。そこで、隊をふたつにわける。何人欲しい?」


近「10人だ。その代わり俺に選ばせてくれ。」


土「わかった。祇園四条から鴨川を挟んで東側は俺の隊、西側は近藤さんたちが当たる。そのまま三条に向かい北上し、最後は近藤さんたちが池田屋、俺らは四国屋を目指す。」


近「では俺達は総司、永倉、藤堂、谷万太郎、武田、浅野、安藤、奥沢、新田、それから凛を。」


土「さて、当たりを引いたのはどっちかな?」


隊士等を見回した。


総「きっとこっちです。勝利の女神がついてますから☆」


近「では、出動!」


隊「おう!!」



出て行く隊士を尻目に凛は山崎と土方を引き留めた。
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