誠につもる白雪かな
総「はぁぁぁ〜...」


手持ち無沙汰になった沖田は拳銃を取り出しクルクルと回していた。



凛「ふふ♪お疲れ様。危ないですよ?沖田軍奉行様?」


からかうように言うと凛はお茶を差し出し沖田の手を握った。


凛は労咳も治り今は沖田の補佐として働いていた。

総「凛〜☆疲れたよ〜...戦に行きたいよぉ〜...」


凛に抱きつくと擦り寄った。


総「それにさ!凛の服もいやだ!」


もちろん洋装している凛は半袖でヨーロッパ調のワインレッドのドレスをきていた。


凛「似合わない?」


総「そうじゃないけどさ...肌出しすぎだよ...」


不貞腐れると再びソファに横になった。


凛「もぅ...」


凛はそばに寄ると沖田の髪を撫でた。


凛「早く終わらせて帰らないと土方さん達が怒るかもね?」


いたずらっぽく笑うと沖田は突然起きた。


総「あっ‼ねぇ‼そういえば‼」


凛「うん?」


総「そろそろ...日取りを決めようか。」


凛「えっ?」


驚いて沖田を見れば京で出会った三年前より大人びた瞳で見つめられた。


総「私と夫婦になってください。帰ったら...祝言をあげましょう。」


そう言うと凛の前に跪き手を取ると甲に口付けを落とした。


総「西洋では愛するものにこのようにすると聞きました!」


凛は目を見開くと涙を流した。


総「いや...でしたか?」


凛「嬉しくて...」


沖田は立ち上がると凛を抱き締め背中を撫でた。
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