誠につもる白雪かな
総「これは?」


凛「シャープペンと言います。平助くんー、半紙ってありますか?」


平「おー、ちょっと待ってー。」



そういうと戸棚をあさり半紙を出してきた。


凛「ありがとうございます!では総司、まず筆よりもしっかりと握って...」


凛は総司の手を上から握った。


総「あっ....///」


凛「そしたらここを押して...」


真っ赤になりながら凛の言うとおりシャープペンの芯を出す。


平「おぉーっ!すげっ!なんか出てきた!」


新「これはなんだ!何が出たんだ!」


左「ほっせー!どうやって作るんだ!」


騒ぎ出した三馬鹿を苦笑いして窘めながら総司の手を紙に移す。


凛「このまま名前を書いて見て下さい」


総「はい...」


恐る恐る紙に名前を書くたびに目が輝き始める。


総「なんですかこれは!凄い!墨がなくて文字がかけるなんて!」


キラキラした笑顔でシャープペンを握りしめながら凛を見つめる。


平「となると、俺が持ってるのも同じしあぷぺん?なるものか?」


凛「いえ、それはボールペンといって...」


筆記用具の説明をするだけで半刻(1時間)も掛かった。


途中、消しゴムで消える文字を見て術だと怖がったり半紙を破いたり大変だった。


総「凛!これ、貰ってもいいですか⁉」



するとリンは困ったように笑った。


凛「実はあげる人決まってるんです...」


平「だれ?」


新「山南さんか。」


こくんと頷くとみんな納得したようだった。


凛「みなさんにはそれぞれ差し上げるもの考えているので楽しみにしていて下さい!」


みんなはなんだかんだと予想しながら騒ぎ始めた。
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