誠につもる白雪かな
ーside総司ー


急に真面目な顔になった凛。


話があるって言われた。



その顔をみていい話じゃないってことくらいバカな僕にだってわかる。




だから思わず誰にも聞かれたくなくて
僕の部屋に連れて行ったんだ。



なぜだか他の人には聞かれたくなかった。



繋いだ彼女の右手が驚くほどに華奢で冷たくて....



僕とは違う女子だと再確認したと共に消えてしまいそうな気がして強く握りしめた。



握り返してくれたその手になぜだか恥ずかしさよりも安心感を感じていた...
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