誠につもる白雪かな
ー総司の部屋ー


結局強引に彼女を連れてきてしまったけど、なんて切り出したらいいのか分からなくて黙ってしまった。

平助が買ってきた甘味を食べ損ねたなあー、あとでもらいに行きながら遊んでやるか、なんて頭を過ぎりながらも手持ち無沙汰に袴の紐で遊んでいた、


凛「総司に私の話をしようと思ってね」


総「え?」


唐突に話し始めた凛のことばに驚いて聞き返した。


凛「だからね?総司には、私の昔話を話にきたの!」


総「うん、聞かせて?」


なんだ、真面目な話かと思ったらそんなことか...と、安堵しながら僕にしか話せないんだなぁなんて悠長に考えていた。




まさか、僕に降りかかる話だとは思いもせずに...
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