誠につもる白雪かな
ーside斎藤ー
最近何かと忙しくて剣の鍛錬が出来なかった。
沖田さんを負かした山村に試合を挑むべく久々に道場で稽古をしていた。
今日の夜の巡察は永倉さんと井上さんの隊だったと思う。
丁度いい。
山村のところに試合を申し込みに行こう。
そう思って戻ってきたが何やら神妙な顔をして沖田さんが山村の手を引いて自室に向かった。
少し気になった俺は気配を消して廊下から様子を伺った。
労咳...
死の病じゃないか...
未来では完治するのか。
そんな山村を守ってやりたいと思った。
もう一人で抱え込むなと言いたかった。
そしたら沖田さんは俺に気づいたのか嫌な笑みを浮かべて山村を抱きしめた。
あいつを抱きしめているのが俺ではないことと、俺にはそんな勇気はないことにむしゃくしゃした気分になった。
俺は自室に戻り刀の手入れをすることにした。
良く切れる刃にしとかねば。
最近何かと忙しくて剣の鍛錬が出来なかった。
沖田さんを負かした山村に試合を挑むべく久々に道場で稽古をしていた。
今日の夜の巡察は永倉さんと井上さんの隊だったと思う。
丁度いい。
山村のところに試合を申し込みに行こう。
そう思って戻ってきたが何やら神妙な顔をして沖田さんが山村の手を引いて自室に向かった。
少し気になった俺は気配を消して廊下から様子を伺った。
労咳...
死の病じゃないか...
未来では完治するのか。
そんな山村を守ってやりたいと思った。
もう一人で抱え込むなと言いたかった。
そしたら沖田さんは俺に気づいたのか嫌な笑みを浮かべて山村を抱きしめた。
あいつを抱きしめているのが俺ではないことと、俺にはそんな勇気はないことにむしゃくしゃした気分になった。
俺は自室に戻り刀の手入れをすることにした。
良く切れる刃にしとかねば。