誠につもる白雪かな
ー昼八ツ(14:00)ー


凛「失礼します。」


土「入れ」


凛「山崎さん!!」


丞「久しぶりやなー凛!寂しかったやろー!」


凛「いえ、別に。」


丞「えっ!」


凛は副長室に来ていた。
するとなぜか山崎も来ていた。


凛「お話とは?」


土「あぁ...いや何大したことじゃないんだ。少しお前の意見を聞きたくてな。」


凛「私の...ですか...」


土「山崎。」


丞「はい」


山崎は懐から紙を取り出し広げた。


凛「これは?」


土「祇園界隈の見取り図だ。三条四条まで書いてある。」


凛「そうですか...土方さん一ついいですか?」


土「言ってみろ。」


凛「これは...ただ私の意見を聞くだけですか?それとも...軍議ですか?」


途端に表情が険しくなる土方。


土「なぜそう思う。」


凛「だってこんな重要な話...近藤局長や山南さんは不在でいいんですか?」


土「構わない。後で伝える。軍議は別で行う。」


凛「そうですか...なら軍議の時私にも参加をさせてはいただけないでしょうか?」


土「お前が?」


驚いたように目を見開く土方


丞「確かに凛がいた方が心強いのでは?」


土「まぁ...だがあくまで話をすすめるのは俺と山南さんと局長だ。何かあれば言ってくれ。」


凛「分かりました。」


土「では話を戻す。」
< 87 / 247 >

この作品をシェア

pagetop