サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?
突進するぐらいの勢いで夜月に飛び付く。
「迎えに来ましたよ、お姫さん?」
吐息たっぷりに、甘い言葉を吐いてくる夜月。
「夜月、すっごく会いたかった…!」
「俺も。」
夜月にひしっと抱きついていると夜月がアノ傷口に気づいた。
「ひでー傷…。ユリウス、あいつ……!」
「あれ、夜月……知ってたの、今回のこと?」
「……あぁ。お前が心配で色々調べさせてた。んで、全部知った。お前のことも。今回のことも。」
「そっか……。」
夜月は全部知った。
私のことも今回のことも。
でも受け止めてくれる、かな……?
「そんな心配そうな顔しなくても嫌いになったりしねーよ」
「ホントに?」
「あぁ。お前は俺が守ってやる。もう、どこにも行かせねぇ……!」
夜月が私を抱き締め直す。
ビュオッ……!!
そんなとき、ものすごい強風が。