サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?

「……哭藤!!」

どうすればいいか分からず、詳しそうな哭藤を呼んでみる。

「なんだい、シュンくん?」

屋上の倉庫の影からフラ~と哭藤が出てくる。


「話は聞いてたんだろ?七海を助ける方法、分からないか」

「さぁね~、七海のことは助けたいけど分からないよ。そんなの。」

「そう……か。」


悪いな、と哭藤に一言言ってから七海を抱き抱えて自分の人間界の家へと向かう。


「なぁ、七海。」





起きてくれよ______……






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