サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?
title26
「うーん……、朝……?」
てか、おも……
「ん……七海。おはよ」
「夜月……おはよ」
「なぁ、あのさ。」
夜月が体を起こしたので私も体を起こす。
「そろそろ名前で呼びなよ。」
「はぁ?」
「はぁ?じゃない。シュンって呼んでみろ
よ。」
「イヤだ。」
夜月はへぇ、と言うと私の肩をグイッと押した。
通常、『押し倒す』という行為だ。
「言わないなら今襲う。」
「わ、分かった!呼ぶから……っ!やめろ、離れろ、ケダモノ!!野獣!!」
「じゃあ呼んでよ」
「ぅ……。し、シュン!!」
「もっかい。」
「シュン!……これでいいでしょ!?離せ!!」
私が叫ぶと、よ……シュンがニヤッと笑った。
「昨日言ったじゃん。離さない、一生逃がしてやんねーって」
「それは違う意味じゃないの!?」
「大人しくしとけって。」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
爽やかな朝に私の絶叫がこだましたのでした。
おわり